今回は、コーチングについて紹介をさせていただきます。
テニスコーチの影響力
私の選手時代は休憩がほとんどなく、水分補給もだめでした。
今じゃ考えられませんよね。
辛いこと、しんどいことを乗り越えれば強くなれる、という根性論の中で育ってきたので、もちろんコーチの言うことは絶対でした。
練習を休んだり、試合に負けたりすれば必ず怒られます。
試合を見に来た時も「勝たないと。勝たないと。」と思うあまり、リスクを取らない単調なプレーをしていたこともありました。
一昔前の話ですけどね。
今は、多くの選手がコーチとは対等な関係であり、選手自身が目標を定めたり、問題解決能力を身に付けることができていると感じています。
テニスコーチに求められること
はじめのうちは、自分の培ってきた知識を余すことなく使おうと問題解決のための答えを教えることが多いかもしれません。
しかし、すぐに答えを教えることで選手は問題に対して考える必要がなくなり、答えばかりを求めるようになっていきます。コーチも選手が自分を求めてくれていると勘違いするかもしれませんが、選手自身が問題解決できる能力が身に付かない原因となるため気を付ける必要があるでしょう。
もう1つは、アドバイス自体を受け入れないケースです。
コーチからの答えが求めているものと違っていることで選手が聞き入れないことがあります。
そうなれば、お互いにストレスを感じてしまい、関係は悪化していくでしょう。
どちらの場合もアドバイスに効果がないと感じられれば、コーチに対しての疑念が膨らんでいくリスクが考えられます。
コーチに必要なのは、選手の学びと成長を促し、抱えている問題を選手自身が解決できるように支援していくことです。
【コーチに求められていること】
・選手とは対等の関係である
・選手が実現したい理想への支援
・選手が設定した目標への支援
・成長段階に対応できる知識
・答えではなく、気づきを与える
関係の構築
「コーチは私のことをわかってくれていない。」
こんな状態ではお互いにストレスが溜まる一方です。
もし、関係構築ができていないなら、選手の考え方や目標、抱えている問題などを聴くことからはじめてみましょう。
幅広い知識
さまざまな視点で捉えたことを、選手にどのように伝えるか考え、わかりやすく簡潔に伝えられることが良いと考えています。
良くないケース
・自分の価値観を押し付ける
・状況に合った話し方や伝え方ができていない
・わからないのに知ったかぶりをする
コーチも自分を客観的に捉え、問題が起こらないようにしていきましょう。
選手と親とコーチの関係
私の選手時代は、親は口出しをするな!という環境でした。
少し特殊なケースだったかもしれません。
親のサポートがあることで様々な場所で行われる練習会や大会に参加することができていますし、栄養管理やスケジュール調整など選手のマネジメント部分の多くを担っていると思います。
どこまでという線引きはないですが、コーチにもサポートできる範囲が限られているので、親とコーチの関係も整えておく必要があります。
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